コシヒカリ

 

お米通信販売の【北信州こやなぎファーム】平成24年皇室献上。創業100年の実績。北信州の気候に合わせた特別な栽培方法で丹精こめて作っています。

美味しいお米の通販

種もみの温湯消毒、美味しいお米を作るためにする大事なこと。

     2021/06/20

おいしいお米作りのために行う大事な作業に種もみの消毒があります。小柳農園では田の雪が消えた頃、4月に入ると始まります。まずは当園の種もみと温湯消毒(オントウショウドク)について説明します。

 

温湯消毒引き揚げ

 

種もみとは?

お米作りをするための種。小柳農園では良質の籾(もみ)を使用していて検査に合格した種籾を基本的に使っています。皆さんご存知でしたか?お米の種は作り方によって収穫量はかわりますが、例えるなら1キロがおよそ200キロにもなるとっても貴重な植物です。もちろん昨年、収穫された籾からも芽が出て立派なお米になります。

種もみ

 

温湯消毒とは?

60℃の温かいお湯で種を一定時間つけて病気の原因となる菌を滅すること。

 

温湯消毒をする理由。

 

  1. 例えば花を咲かせるために種を土に植えて水をあげて育てますよね。お米も同じで種を植え付けて育てます。でもその種が、病気や雑菌に侵されていたとしたら・・・。小柳農園で大切に保管してきた種もみとはいえ外側を覆う籾に雑菌がゼロではありませんので温湯消毒を行うのです。
  2. 観賞用の花が病気になった時は薬を使えますが、私たちの口に入るお米はできるかぎり農薬を使いたくありません。農薬を使って消毒してしまえば楽に、すばやく籾の消毒は終わるのですが、小柳農園はお米作りに極力農薬は使わないように心掛けています。

小柳農園の温湯消毒

 

1.種もみの準備

籾を4~8kgずつ目の細かいネットに入れます。10袋、50袋、100袋・・・。

種もみの準備

 

完全な手作業ですので籾の準備だけでもかなりの時間を要します。なぜネットにもみを入れるかは次の温湯消毒の作業で明らかになります。

温湯消毒種もみ

献上米として育てられる籾です。1粒でも多くの種もみが元気に育ち献上米としてお届けできるよう大事に育てていきますので、今年も楽しみにしていてくださいね。

 

2.種もみのセット

小分けにした籾を1袋ずつかごにセットします。

献上米の温湯消毒

もっとたくさんの種もみを入れてもよいのですが、種もみ1粒1粒に60℃の温湯をいきわたらせ温湯消毒の効果を最大限引き出すために当園では1袋ずつ消毒を行います。

 

3.温湯消毒開始

我が家の温湯消毒の機械は2つ。1回の消毒時間は10分。それぞれに種もみの入ったかごを入れて消毒開始です。

献上米温湯消毒

細かくネットに分けておくのは上述の通り温湯消毒の効果を最大限引き出すため。また小柳農園では献上米・特別栽培米コシヒカリ、風さやか、もちひかりなど様々な種類のお米を栽培し販売しています。それぞれの品種の籾が1粒たりとも別の籾と混ざったりしてはいけないのです。そのためにも種もみを厳重に細かく管理しこのような手間をかけています。

 

4.消毒後冷却

10分間の温湯消毒の後、すぐさま冷たい水で冷却します。

温湯消毒籾のすすぎ

冷却水が温まらないよう日に何度か水を入れ替えて次の芽だし(発芽)の準備をします。

種もみ温湯消毒冷却

温湯消毒後の美味しいお米作りは、「北信州こやなぎファームのお米の一年」をご参照ください。

 

美味しいお米をお届けするために

温湯消毒は農薬を使わないという点では安全なのですが、100%病気や雑菌の滅菌および防除ができるわけではありません。小柳農園ではお客様に安全なことはもちろん、美味しいお米を食べていただきたいと思っています。温湯消毒後も種の管理を徹底しています。安心してお召し上がりください。

 -稲作日記|from 小柳農園店長

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


  関連記事

ただ今稲刈り最盛期です!

今朝の我が家のライスセンター前の日の出です(^^♪ 一日のはじまりはいつも明るいはじまりですね。   皆様、我が家の稲刈りがピークを迎えていますよ。     稲刈りは天気や乾燥機の様子を見ながら行いま …

2021大雨田んぼ被害
もち米の田んぼ。大雨の後。

お盆の雨はすごかったです。 ここ毎年、大雨の増水におびえています。 雨雲レーダーと川の水位の確認でスマホから目が離せない状態になりました。 2年前の台風の経験により早めに対策し始めましたができることは …

29年産おいしい米作りスタート!!

29年産米作りがいよいよスタートしました! 雨まじりの冷たい今日、山には雪が降り寒さがしみます。もうすぐ4月だというのに春はいったいどこへ?北信州よりはーるか遠いところで寄り道しているのでしょうか。 …

美味しいお米づくり、もち米の田んぼを守ろう!

もちひかりの穂も出始めそろそろ心配な時期となってきました。 ”スズメ”です! もち米はコシヒカリや風さやかなどのうるち米と比べると収穫が早い品種です。収穫が早いということは実りも早い。そのためたくさん …

7月の田んぼの様子
田植えが完了。

令和5年産の田植えが完了! 6月下旬。 小柳農園の田植えが全て完了しました! 5月は気温が上がらず苗の生長を心配しました。 短めで植えた苗ですがしっかりと根付き田んぼは青々としています。   …

畔ぬり
25年 米作りいよいよ始まりました!

小柳農園の新井康寛です。 こちら北信州は、春とはいえまだまだ肌寒い日が続いています。 田んぼの雪も消えてきたところで、今年もおいしいと言ってもらえるお米作り始まります。 まずは”畔ぬり”です。田の水を …

2016年収穫の秋。

台風通過以降もなかなか雨のやまない日が続きました。晴れ間を縫うように稲刈りです。 本日は曇り空で今にも雨が降りそうな空模様でしたが、何とかもちこたえて無事に稲刈りを終えました。 新米の販売時期は、 特 …

おいしいお米作り
おいしいお米作り始まりました!!

おいしいお米今年も作ります! 田の雪も解け例年に比べ早めの春作業が始まりました。 苗を育てる場所を整備しています。   畔ぬり、田起し、に続き代かきです。 小雨が降る中での作業です。(キャビ …

コシヒカリの稲
コシヒカリの田んぼ。

コシヒカリの田んぼ近況報告。 10月の3連休最終日、体育の日は少し汗ばむ陽気の信州中野でした。 稲刈りは進んでいます。 もち米とゆめしなのは無事出荷が始まり次はお待ちかねのコシヒカリです。 &nbsp …

風さやか新米の収穫。

新米の収穫が進んでいます。 9月から始まった稲刈りも半分以上が過ぎました。 今日も稲刈り進んでいます。 風さやか、コシヒカリを収穫しています。 「今年のお米はとても生育がよく品質がよさそうだ。」と園主 …

PAGE TOP