もう一つの田植え。
2021/04/20
去る5月の下旬のこと、小柳農園ではないのですがもう一つの田植えのお手伝いに行ってきました。
小学5年の息子の稲作実習です。
私達は子どもたちがまっすぐに田植えができるように糸を張ることと、足りなくなった苗を渡していくことでした。子どもたちはみな靴を脱ぎ、裸足で田んぼに入り苗を3本づつ取って手で植えていくという昔ながらの方法で田植えをしました。最初はヌルヌルした田が気持ち悪い子もいたようですが、すぐに慣れて上手に田んぼの中を歩いていました。我が家の田んぼでも今は機械がやってくれますので子どもたちが手伝うとしても隅の田植機が回らないほんの少しだけです。しかも裸足でやることはありません。子どもたちにはとてもいい経験になったのではないでしょうか?
三十数人、2時間で1枚の田んぼが終わりました。
手植えにしては上出来じゃありませんか!子どもたちが頑張って植えた田です。きっと美味しいお米ができるに違いありません!
そして田植えの最後に赤飯を振舞っていただきました。
というのも息子の通う小学校は毎年5年生になると稲作実習を行うのですが、その田んぼは地域の方のご厚意で貸していただき、田植えの準備から収穫まで毎年子どもたちのために田の管理をしてくださっているそうです。もうかれこれ17年だそうです。本当にありがたいことです。
そこのおばあちゃんが田植えの当日、朝早くからもち米をふかして赤飯を作ってくださっていました。
おばあちゃんのお話では、
「機械がなかった昔は田植えといったら大仕事。昔は15枚近くも手で植えていたんだよ。とても大変な仕事だから田植えが終わる日は『田植え祭り』といってお赤飯をこしらえて皆に振舞ったんだよ。そしてお嫁さんは2,3日実家に里帰りする。今はお菓子とか手土産がお店に行けばあるけど、昔はなかったからお赤飯やお稲荷をつくって手土産に持っていたんだよ。」
年配の方の昔話って本当に貴重だなと大人になって特に感じるようになりました。その時代に生きてこそできるお話を聞くことができてとっても良かったです。
子どもたちは田植えの後、定期的に田に出向き苗の成長を観察しに行くそうです。また、”かかし”を立てたり収穫をして秋にはバザーでお米を販売してくれるそうです。今からとっても楽しみです。
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