昔の稲刈り、脱穀。子どもたちと体験。
2021/04/20
息子の学年でお米作りをしています。
泥んこになりながら田植えを体験していました。
その後子どもたちは苗の成長の様子を観察したり”かかし”を立てたりしたそうです。
地域の農家さんのご協力もあり、たわわに実った稲へと成長していました。
早速稲刈りです。
もちろん機械は使わずに鎌で刈ります。
稲刈り用の鎌は柄が短く刃の部分が長く刃にギザギザがあります。

左:稲刈り鎌 右:草刈り鎌
鎌の切れ味はよく気持ちいいほどに稲を刈ることができます。
「ザクッ!」「ザクッ!」という音が心地よく手際もよく刈れるようになってきました。
刈った稲を10束ごと麻ひもで縛りそれを子ぶたのおうちのように穂を上にして立てて天日干しします。
天気も良く気温も高かったこともあって大人も子どももヘトヘトになりながらなんとか稲刈りを終えました。
そして20日後脱穀です。これも昔から現代までの機械の発達を身をもって体験することができました。
脱穀1:千歯こき
江戸時代に普及して大正時代頃まで使われていたそうです。
一度にたくさん稲こきをしようとしてもうまくいきません。少しずつしかできなくて引っ張る力もその都度必要です。
脱穀2:足踏み脱穀機
大正時代から昭和30年ごろまで使われていました。
足踏みミシンのように足でペダルを踏むとロールが回り始めます。ロールを回しながら稲束をしっかり持ってロールに押し付けます。しっかり持っていないと稲束が持っていかれて手をなくしてしまうほど大けがの可能性があるので作業は慎重に。
脱穀3:ハーベスター
現在使われている。機械に稲束を乗せ滑らせるだけであっという間に脱穀完了。
1時間作業を行った結果は・・・。

左の2台は千歯こき。右側は足踏み脱穀機。ブルーシートの上の籾の山を見ると一目瞭然。

ハーベスターはたった1時間足らずで大量の脱穀を終えました。
ご覧の通りハーベスーター→足踏み脱穀機→千歯こきの順で脱穀量が違います。
千歯こき 10kg袋1つ分(2台)。1台であればおよそ5kg袋1つ分程度。
↓6倍
足踏み脱穀機 10kg袋3つ分。
↓5倍
ハーベスター 30kg袋5つ分。
ハーベスターになると格段に作業効率にがあがります。千歯こきから比べるとおよそ30倍の仕事をしてくれます。機械の発達に感心するとともに昔の人たちの働きっぷりには私達現代人は足元にも及びませんね。これは1枚の田であるためもっとたくさんの田の枚数があればそれ以上の仕事量だったことでしょう。最後に田に落ちた稲もみんなでしっかり拾い集めるともう一袋籾が出来上がりました。お米は大事に。昔の道具に触れることができいい体験をさせていただきました。
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